『名文素読暗唱法(山内清著)』vs『素読のすすめ』安達忠夫

★要約
『名文素読暗唱法』
毎日5分ほどの素読を提唱。カード方式。素読に適した文章を書いたB6判のカードを50枚ほど用意し、その中からその日の気分で2,3枚選んでそれぞれ1,2回大声で朗読する。それだけ。解説なし。ただ、はっきりと大きな声で音読することだけは注意。漢字にはルビ付。毎日素読しするが日々素読の文章は違い、同じ文章に半月後また出会うのが新鮮さを与える。カードは時々入れ替える。こどもの様子で「気乗りしない」カードがあるのを感じたら、そっと入れ替える。
素読のすすめ』
意味よりも音の響き。感受性を増す。「音訓式素読」を提唱。
★採点
正直言って、前者はおまけくらいのつもりで購入したのだが、いい意味で裏切られた。冒頭で無駄なく要点だけまとめた後はひたすら暗誦文の紹介する思い切りの良さに好感を持った。お勧めのカード式暗唱法の実用性にも納得。
逆に後者は冗長の一言。興味を引いたのは冒頭と最後のまとめのみ。暗唱の具体的方法・暗唱題材のスペースをもっととってくれていれば・・・。残念。
★勝者『名文素読暗唱法』