『ALWAYS 三丁目の夕日』感想

最後のテロップというのかな。その撮影協力とかいうところで、「岡山市西大寺五福通り」という文字を見た。岡山市西大寺というと、私の生まれ育った町だ。えー、あそこでロケやってたの? 今度、田舎に電話して確認しておこう。でも、そうだとして、どのシーンだったのだろう。思い浮かばない。というか、私の生まれ育った町は、「三丁目の夕日」のロケ地に選ばれるくらい、ノスタルジーな町なのだろうか?
しかし、東京の映像はCGなんだろうね。私がまだ生まれていなかった昭和30年代の東京を、見事に再現してました。そう信じます。
ストーリー立ては原作よりGOOD。ところどころにお涙頂戴のエピソードがちりばめられており、中だるみもありません。2時間があっという間。
キャスティングもよかった。私の奥さんが感想で言ってて、なるほどと思ったのが、堤真一の存在。鈴木オート一家の主(あるじ)役だったんだけど、原作では、ちょっと気の弱い、頼りないひと。それが、映画では、短気で手が先に出る江戸っ子という設定だった。それに堤真一が実にはまり役。この映画をグッと絞めたものにしていた。
茶川先生役の吉岡秀隆は、実は初めて見るのだが(私は「北の国から」を見たことがない)、演技がわざとらしくて仕方なかった。私の奥さん曰く、「ああいうキャラだから」とのこと。
そして最高だったのが、三浦友和。医者のタクマ先生役をやっていたが、妙に渋く決まっていた。タクマ先生絡みのエピソードも、実に泣かせるもので、三浦友和がしみじみいい味を出していた。
サントラも良かった。CD買って帰るのを忘れたので、また今度買って来たいと思う。
間違いなく、次作『三丁目の夕日2』も製作されるだろう。期待して待ちたい。