私の嫌いな言葉

私は会社関係の知人にこのブログの存在を伝えていない。
そりゃそうだ。会社関係の知人には伝えられないようなことを
一杯書くつもりだからだ。今日は、そんな話をひとつ。

私の嫌いな言葉はこれである。
「仕事だからしょうがない」
あー、もう、書いただけで気分が悪くなってくる。
なんで、仕事だと仕方がないの?
なんで仕事は全てに優先されるの?
仕事なんかより、例えば子どもと一緒に遊ぶだとか、
デートするだとか、映画を見に行くだとか、
絵を書いてみたりだとか、生け花やったりだとか、
ダンスしたり、ギター弾いたり、
読書・折り紙・囲碁・習字・・・・
大切なことはいくらでもあるじゃない。

おれたちは、決して不真面目じゃない。
よく働いている。
労働基準監督署もびっくりだ。
なのに、なのにだ。
「仕事だからしょうがない」
この言葉は、おれたちをさらに働かせるよう駆り立てる。
まるで魔法のように。
日本が今おかしくなっているのは、この
「仕事だからしょうがない」
という言葉・呪文が、金科玉条のように語られ、
この言葉の前では一切の抗弁が許されぬ、
ははーっ、とひれ伏し、全てを投げ出して仕事をしなければならなくなる。
そんな空気が蔓延しているところに、全ての元凶がある、
と、個人的に思っている。
本当に大切なことをしないで、どうでもいい仕事ばっかり
みんながやっているから、日本はおかしくなったのだ。

(不思議なことに、国・企業のトップに立つような人から、
おれたち社会の底辺(?)にいる者たち全員にこの魔法が効力を発揮しているのだ。)

おれは歯がゆい。
みんな、あんな言葉はもう捨ててしまおう。
そして、これからはこう答えよう。
「明日仕事? これ以上仕事なんかできないよ。
仕事より大事な用事がいっぱいで、忙しいんだよ」