『海を飛ぶ夢』

ハビエル・バルデムの演技は最高だった。
常に微笑を浮かべている理由を問われ、
「他人の助けに頼って、
生きるしか、
方法がないと、
自然に覚えるんだ。
涙を隠す方法を」
と答えるシーンにもグッときた。
だが、私にとって、この映画で最も印象に残ったのは、
彼を支える義姉・マヌエラであった。

四肢の自由を完全に失った義弟・ラモン
ハビエル・バルデム)の世話に明け暮れる日々。
20年以上だ。
いつしか彼は死を望むようになる。
そんな彼でさえ、
彼女はそのまま受け入れる。
変わらぬ愛情を注ぎ続ける。
これこそ、真の人間の強さであり、美しさであると思う。のだ。

ラスト、死の床へと向かう彼に別れを告げるシーンの
マヌエラの表情は忘れることが出来ない。
久しぶりに出会った、すばらしい映画だった。

これは、7月23日(土)に見に行った
海を飛ぶ夢
の感想でした。

話はころっと変わるが、先日、私は、
「水着の女の子だけが海の魅力を支えている」
みたいなことを書いたが、間違ってました。
正確には
「須磨などの、人だらけ海水浴場においては、
水着の女の子だけが海の魅力を支えている」
でした。
海を飛ぶ夢』で見た海はきれいだったし、
沖縄、プーケットで見た海もきれいだった。
やっぱ、海もいいね。