バカボンのパパ

バカボンのパパになりたい。本気で。
バカボンのパパはすばらしい。理由はふたつ。
ひとつ目は、何があっても最後は、「これで、いいのだ」で、済ましてしまうところ。懐の広さが並じゃない。
ふたつ目は、「もう朝か、みんな寝なさい」というように常識無視のセリフをよく使うところ。これは、常識なんかよりも、自分の感じるところ、自分の気持ちを大切にしようというメッセージなのだ。(「もう朝か・・・」のセリフは、『元祖!天才バカボン』の主題歌の歌詞にあったはず)
バカボンは幸せだ。間違いなくバカボンはすばらしい成長を遂げることだろう。バカボンは、自分が自分であっていいという、自己肯定感をふんだんに獲得していくことが出来るだろう。それはすべて、バカボンのパパの言葉が、『いま、ここに、安心して、自分が自分としてある』ことを、バカボンに対して無条件に保障することになっているからである。
「これで、いいのだ」で、バカボンは肯定される。「もう朝か、みんな寝なさい」で、バカボンは気持ちがホッとする。肯定される、ホッとする、肯定される、ホッとする・・・。すばらしいスパイラルだ。こんなすばらしい父親が他にいるか?
かなり強引な展開だったけど、これでいいのだ。