『メゾン・ド・ヒミコ』

犬童一心監督。オダギリジョー柴咲コウ主演。何が言いたい?この映画で?メッセージが全く伝わってこなかった。
よかったのは、あるゲイちゃんを、夢であったディスコに連れて行って、みんなで一緒に楽しそうに踊るところ。そして、そのゲイちゃんを偶然見かけてバカにしたかつての会社の同僚に対し、柴咲コウが「あやまれー」と絶叫するところ。この2シーンだ。どんな夢でもその個人にとってはすばらしいものだし、大切にしてあげたい。そしてそれを一笑に付すなど、人間のクズ。ぶんなぐって大いに結構。(これが言いたかったのか?ならばもっと他の展開があるはず)
ここだけだった、よかったのは。あとは終始退屈。女性で、オダギリジョーファンなら、オダギリジョーの少し危なそうな魅力は多分出ていたので、楽しめるのかも知れない(ちなみに、私にとってオダギリジョーは初見)。男性は、柴咲コウの中途半端なラブシーンに舌打ちするのみであろう。おっと、この映画はホモ・セクシャルの映画だった。男性でオダギリジョーに性的魅力を感じる人もいるだろうし、女性で柴咲コウに性的魅力を感じる人もいるんだろうな。私とは別世界だが。
雑誌のぴあで好評というか、結構絶賛されていたので(実際見た人にアンケートを取った結果)、期待した分、残念だった。『さよならCOLOR』もぴあでは好評だった。多分、私の感覚が平均より外れているだけなのだろう。私の深い世界にまで届く人は少ないのだろう。すいません、偉そうに。